ユートピア 湊かなえ
イヤミス全開!
久々に湊かなえさんの本を読みました。
ちゃんと手にとったのは高校生以来かな。
この本は暇つぶしにと空港で買ったものでした。
結論からいうとまぁ、面白くない。
一言で言ってしまうと女同士の罵り合い@悪い意味での田舎の象徴の村社会縮図
裏表紙に書いてあったものを読んだら語り手は大人でまぁ主人公は車椅子に乗った子どもかな?と淡い期待を抱いていたんですけどね。
久美香ちゃんを中心にしたクララの翼(団体名がまんまハイジのクララそのもの)をどう運営していくかでこねくり回した挙句おじゃん。
運営していくのがまたなんともね、車椅子女子のママ、陶芸家の女性、転勤族のママ(子どもは車椅子の子と親友になる)。各家庭の事情をそれぞれの視点で描いていきながら話が進みます。
途中で何度も放り投げそうになりました。
本、特に小説って読んでいくのがワクワクするものが多かったのですが、湊かなえさんのはこういうのが多いのかなと最後のあとがきで思いました。(今まで最後鬱展開になるものはあんまりなかった)
妬みつらみ、閉鎖された社会、監視されている感覚、まさに田舎の象徴村社会。
私はそういうのが嫌で飛び出してきた人間なので嫌悪感との闘いに途中からなっていきました(-_-;)
もう意地で読み切りました。
変に疲れた。
太宰治のようなネットリはするけど、自分の中でおとせるものではなくて泥の中に足を突っ込んでしまってねっとり感がいつまでもこびりつくような、、、。
しばらく家に置いておきましたがやっぱりいい気分はしないので売りました。
誰か良い人にもらわれてね。
今度はもうちょっと読後爽やか感に浸れるものが欲しいよ。