~京都のんびりブログ~

帯揚げを自宅でクリーニング

 
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京都の四季折々のこと、日常のことを書いてます。 趣味は読書と美術鑑賞、鴨川サイクリング。 着物やロードバイクでポタリングも。
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こんにちは、makiです。

8月になり、本格的な梅雨明けになりました。

京都は35℃以上の日がしばらく続くそうです。うれしいやら悲しいやら。

今日は帯揚げの洗濯話を。

始まりはクサイ( ^ω^)

洋服ラックが傾いてきたので、一旦全部出してハンガーの向きを逆にして、下に添え木(段ボールも)をして何とかごまかしました。

ラックから出した際に出てきた着物関連の物たちが原因の片棒を担いでいましたよ。

 

横付けしていた帯締め、帯揚げ

皴にしたくない、長羽織に着物コート2着

総重量3kg~4kgくらい

そりゃ傾く~(-_-;)

 

着物関連は一旦退けて、洋服ラックは洋服ラックに戻ってもらいました。

行き場のなくなった着物小物を広いところへ置いたら一気にクーラーの風に当たるようになったおかげなのかなんだか部屋がにおってきましてねぇ
( ^ω^)・・・廃工場のような古着屋のような埃っぽいかほり
着物始めてからあれかわいいこれかわいい!と新、中古かまわず買ってきましたが臭いまでは深く考えてなかった。

 

「あとで何とかするだろう」と、いつも通り丸投げしたツケが来てしまったようです。

まぁ、我慢できたら苦労しないのですが。

一度気になり始めたら止まらない!!!

ずっと引っかかる。

しかも自宅で仕事をしていて同じ空間にいたら尚の事気になって仕方ない!!!

 

そうよ、いまこそやるべきだわ。

 

帯締め、帯揚げは基本クリーニングなしで使う。
専門クリーニングへ持っていく。

くらいしか、着物の本見てもそれくらいしか書いてない。

クリーニングあったとしても高い。※個人の感想です

気に入っているとはいえ、膨大な量もあるし、新品で買ったよいものでもない中古品にそんなお金かけられないなぁ( ^ω^)・・・ハサンまっしぐら

 

自分で何とかできないものか。

できないなら実験だ!

やってみるぞ。

むしろ私と同じようにずぼらーな先輩方が一人はいるに違いない。

「帯揚げ クリーニング」

「帯揚げ 洗濯」

等で調べて行ったらお家で洗った先輩が何人かいらっしゃいました。

皆自己責任でやってますと。そりゃそうだよね。

私も続いてやってみましょうか。

幸い、新古品や古着(リサイクル着物)でお安く手に入れたものがあるのでそちらでやっていきます。

お高いものや気に入っているものは専門でお願いしようかなと思っています。

 

持っている帯揚げは…

今持っている帯揚げは

季節問わず合わせて16本

袷用・・・10本
夏用・・・6本

そのうち絞り(全面ではなく一部込みも入れて)が、

それぞれ

袷・・・5本
夏用・・・4本

でした。

持っている半分が絞り。
かわいいので、つい買ってしまうのですよねぇ(;’∀’)

洗う目的は「廃工場のような独特のかおりで・・・クサイ」から

 

帯締め同様、樟脳のニオイがひどいものもあれば保管が良くなかったのか埃の臭いをためこんでいるものも。

アブラ汚れであれば有機溶剤でシェイクしていけばよいのですが、なんどか使ったことのあるまたは使って洗っていないものであれば汗汚れがあるはず。

有機溶剤で洗うドライクリーニングは油性のものを落とし、水汚れは水で洗う。

汗は水と汗だと水に分類されるので水洗い。

 

正絹、横文字だとシルクを洗う。

不安になりますが今までパジャマやヘアキャップのシルク素材を自宅で洗って縮まず、手触り等の風合いも変わらなかった経験から

シルク対応している洗剤で、帯揚げも同様に洗ってみようかと思います。

 

帯揚げの洗い方

【用意】

・たらい

・洗剤( Wacoal Body spice ランジェリーウォッシュ 下着用洗剤 )

・柔軟剤 お好みで(今回はダウニー黄色を使用)

<必要であれば>
・アイロン、アイロン台

・あて布

 

【場所】

・洗面台

・ベランダなど陰干しできる場所

 

【手順】

0.帯揚げは軽くたたんでおく

1.たらいに30℃くらいの生温湯を張る。触ってぬるいなぁ~くらい。

2.洗剤を入れ混ぜ、均一にする。

3.帯揚げを入れ、浸す。

4.押し洗いをする。

※絶対にこすり洗いをしてはいけない。

5.水を何度か替え、泡が切れたら水から引き上げる。

6.新たにぬるま湯を張り、柔軟剤を入れ、何度か押して浸して洗う。

何度か水を替え、すすぐ。たらいから水が切れるまでしばらく待つ。

7.広げて陰干しする。

8.乾いたら取り入れる。

 

<しわがひどい場合などアイロンを使う場合>

8.半乾きになったら取り入れ、アイロン台へ乗せる。

9.当て布を帯揚げに重ねて低~中温のアイロンをあて、乾かす。

この図も置いておきます。

帯揚げ洗い途中まで写真

0.帯揚げをたたむ。
0-1.半分にたたむ(1/2の大きさ)

0-2.もう半分にたたむ(1/4の大きさ)

0-3.もう半分にする(1/8の大きさ)

0-4.そのまた半分にする(1/16の大きさ)

3~4.浸して押し洗い

途中経過

最初は、アイロンで行こうかなぁと思ったのですが水に浸して押し洗いしていると鼻を突く樟脳の臭いが爆発。

どんどん出てきて、水を切っても強く香っていたので、思わずもう一度水を張りその中へ柔軟剤を入れました。

結果としてよかったようで…。

樟脳の臭いは80%無くなりました。

残りの20パーセントは鼻を近づけて深呼吸するとむせる程度です(?!!)

これをするとしばらく鼻の奥がずーっとツーンとしたままになります。

よい子は直に鼻を近づけるマネをしない様にね!

 

絞りのものは、絞りにアイロンをあてずに陰干しで自然乾燥など、と色々な方のブログを見たけれどそれが正解なのかはわからず。

総絞りのものはこわいのでやっていませんが、飾り絞り等のものは洗ってみました。

わかりやすいものだと夏物の帯揚げかなぁ。

陰干しとあったので、日が落ちている時間に洗いました。

洗う前の画像を取り忘れましたので、洗って干しているところの写真から。

 

 

 

乾いた後。

写真だときれいになったかどうかあまりわからないのでちょっと残念ですね(;’∀’)

手触りは復活。シルク独特の柔らかさに戻りました。

熱帯夜が湯のし効果になったのかなぁ?その辺は謎です。

洗った先人たち曰く、干した後アイロンに充てたという方が半分以上でしたので、アイロンせずとも風合いが元に戻ったというのは謎です。

 

悪魔のささやきと

(ねぇ、これもしかして・・・。総絞り以外は行けるのでは?!・・・。この際だイッちまえ!!!)

悪魔のささやきが聞こえました。

そこからは早かった。

色違いに分け、淡いものから順番に、もう夏冬など関係なしに洗っては干し、洗っては干しの繰り返し。

袷用の総絞り5本を除いた11本を洗い、干しました。

中には新品のものもあったのですが、臭いの強いものと一緒に置いていたためバッチリニオイ移りを起こしていました。

ので泣く泣く洗いました(余計な手間~)

素手でやってしまったので樟脳で手がかゆくなるおまけつき。とてもつらい。

 

乾いた後の結果

さて、洗った帯揚げ11本が乾いたので結果発表?を。

何本か写ってませんが無事仕上がりました。

固さ
洗う前より固くなった…0本
洗う前より柔らかくなった…11本

臭い
洗う前より臭くなった…2本(樟脳の臭い爆発)
洗う前より臭いが消えた、またはよい香りになった…9本

 

リサイクルで手に入れたもののいくつかはギシギシの固い手触りから絹独特のしゅるしゅるに戻ったというよりはユニクロのエアリズムっぽい、しゅるつるんとした滑らかなものにかわりました。

とにかく綺麗になってよかった!MOUKUSAKUNAI!!

 

 

 

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