冬至
こんにちは、makiです。
今日は季節のお話です。
テーマは「冬至」
冬至って柚子や南瓜の日だけじゃないの?!
いえいえ、実は思っているよりも日にちはたくさんあるのです。
冬至は一年で最も日が短く、夜が長い頃のこと。
これから日が伸びていくので古代は冬至が1年の始まりでした。
冬至梅
梅といえば早春の頃(2月)に咲くというイメージですがこの頃に咲くのが冬至梅(とうじばい)
一重咲きの咲き用から盆栽としても好まれてきました。冬至のころというと、雪が舞い散ることも。
趣のある雪中梅(せっちゅうばい)の情景がほんのりと浮かびます。
梅の花降り覆う雪を包み持ち
君に見せむと取れば消(け)につつ 詠み人知らず
(梅の花に降り積もる雪を手のひらに包んで貴方に見せようと手にとってみればすぐに消えてしまいます)
儚いそして切ないですね🥲
詠み人知らずというのもなんだかエモい。
初候 乃東生ず (なつかれくさしょうず)
ウツボグサの芽が出てくる頃
年の瀬も押し迫り忙しい時期ですが、偶には休憩も。
(新暦 およそ 12月21日〜12月25日のころ)
冬至といえば、真っ先に浮かぶのはこの頃。
そして、「柚子」と「かぼちゃ(なんきん)」が思い浮かぶ方が多いのでは?
かくいう私もその一人でした。
柚子はよく柚子湯にしてというのが定番ですよね😊
柚子湯は体を温めて、風邪知らずとも言われています。この習慣は、冬至と柚子の語呂合わせからとも言われますが、かつては一年の始まりだった冬至に、柚子の香りの薬効(やっこう)で体を清める禊(みそぎ)の意味があったと言います。
初夏に白い花を咲かせ、秋に黄色の実がなる柚子。
香り高く、冷たい空気に柚子の香りが漂うと、どことなく気分もしゃっきりするような。
冬の鍋やあしらいに、器にと冬に彩りを持たせます。また柚子胡椒は一味効いた調味料として何かと活躍してくれます。
冬至には「ん」のつくものを食べると運気が上がると言われています。
和歌の掛詞の延長線でなんとも面白いですね。
かぼちゃは南瓜と書いて「なんきん」とも読みます。祖父母世代はよくなんきんと言っていましたね。さて、南瓜の旬は夏ですが、南瓜は保存が効き、冬の栄養にもってこいです。また、β-カロテンやビタミンCが豊富なため「冬至の日に南瓜を食べると風邪をひかない」と言われています。
ぐっと底冷えするこの時期は風邪をひかないように工夫がされているのですね!しみじみ。
次候 鹿角解つる (しかつのおつる)
大鹿の角が抜け落ちて、生え変わるころ。トナカイの仲間です。因みに、大鹿の角のことを麋角(びがく)と言います。
(新暦 12月26日〜12月30日頃)
小晦日と大晦日?
12月30日を小晦日(こつごもり)、12月31日を大晦日(おおつごもり)とも呼びます。
「こつごもり」は、月が隠れる、月籠りのこと。
月の形で日を数える太陰暦(たいいんれき)は、毎月末は新月の頃。そのため月隠り(つごもり)とも言われていました。
29日の九は「苦」を想定させるので、大掃除は28日までに済ませましょうねとされていました。
大掃除は31日にしようなんて思わず早め早めですね〜。
歳の市(としのいち)
お正月を迎えるための買い物客で賑わう歳の市。
門松や松飾り、注連飾(しめかざ)り、注連縄(しめなわ)、鏡餅などなど。
お節の材料や雑煮用の餅などの買い出しも。
鏡餅は新年の恵方に向けて作る恵方棚や、神棚、床の間に飾りますが、それらがないときは白木の箱や塗り盆に半紙を敷き、その上に鏡餅を飾って棚の上などに供えます。
我が家は専ら塗り盆に半紙の上に鏡餅です🤣
末候 雪下麦を出だす
降り積もる雪の下で、麦が芽を出す頃。
地中や、冬木立の枝先で植物は芽吹く力を育みます。
(新暦 12月31日〜1月4日頃)
年越し蕎麦
大晦日に食べる年越し蕎麦は一年を締めくくる年の瀬の風物詩。
細く長く幸せ暮らせますようにと願いが込められています。
因みに、新そばの旬は11月〜12月です。
そうそう、除夜の鐘「除」は一年の穢れを取り除くという意味です。
その年の穢れはその年のうちにですね。
お正月
一月のお正月と七月の盆。半年に一度あります。
これは収穫に感謝、豊作祈願、ご先祖さまを敬う儀式です。
お正月には年神さまは田の神さまでもあり、ご先祖さまでもあります。
また、旧暦一月一日を大正月(おおしょうがつ)、一月十五日を小正月(こしょうがつ)として祝いました。
初雀
元日の朝、元旦の朝の雀や雀のさえずりを初雀(はつすずめ)と言います。
雀ってかわいいですよね〜♥癒やされます。
初茜(はつあかね)
初日の出の直前の茜空(あかねそら)を初茜と言います。じわじわと夜から朝に変わっていく様は美しいですよね。
千両と万両
お正月の飾りとして縁起のいい千両と万両。
夏に小花を咲かせたあと、実がなり冬に赤く熟します。千両は葉の上に実り、万両は葉の下に実がなります。切り花に向くのは千両、鉢植えなら万両。
どちらもおめでたく、ふさわしい彩りを添えてくれます。
実家には万両と千両がありますが万両のほうが頼もしく育ってます。バッサリ落としても万両はグングン伸びるし育つ。数字の重さ??それとも日当たり?😏